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帰山栄治作品解説集

マンドリンオーケストラの為の「劫」

編成 演奏時間
Mn1 Mn2 Ma Mc Gt Cb 25分
演奏日時 備考 演奏団体
1974.12 初演 金城大8回定演
1975.6.7 名大京都公演
1977.4.23 神戸大スプリングコンサート
1979.5.26 改作 名大春演
1979.10.13 レム帰山栄治作品発表会
1981 東マン名大ブロック
1981.10.27 アンサンブル版 アンサンブル・フィルムジカ9回
1981.12.11 上智大20回定演
1983.4.2 神戸大京都演奏会
1984.5.18 再改訂 名大春演
1985.11.16 チルコロ・マンドリニスティコ・ナゴヤ27回定演
1985 大阪工大(版不明)
1987 東マン名大ブロック(改作版)
1989.12.23 岐阜大26回定演(改作版)
1990.5.20 名大春演
1995.12.2 コンコルディアWinterConcert'95
2001.12.15 アンサンブル・フィルムジカ32回
2002.11.24 MTC&ムーサ(「21世紀版」)
名古屋マンドリン合奏団(「平成版」)
2006.4.8 アンサンブル・フィルムジカ36回

帰山氏の代表作と挙げても差し支えないであろう、「マンドリンオーケストラ」という発音形態と「日本」的な音楽観にこだわった力作である。

名大ギタマンの部内機関紙「ちまた」に掲載された第31代指揮者瀧博氏の以下の文章がこの曲の特徴を端的に表していると思う。

「ヨーロッパの芸術は - (中略) - 常に間隙を埋めるためにあった。彼らにとって空白とは不安なのである。西洋史とは、思想の交替と民族交替の仮借ない戦争の歴史であって、秩序というものは常に破壊されうる対象であり、(中略)これらに対する不安を排除するためにも間隙は埋められねばならない。

逆に日本人は、空白を大事にする。(中略)何百年来、変わらず移りゆく自然、人も変わらない。この共通感情が焦点を一点に絞り、その裏に多くの暗示を含ませることを可能にした。(中略)

日本の音楽は、空白の中の一点にあり、言わば間の中に音がある訳だ。西洋の音楽は音の中の休止としての間がある。この根本的な違いを無視して「日本的」云々を論ずるのは無理があるとしか言いようがない。

帰山氏の「日本的」音楽作品には、部分的ではあるが、この種の「音」が取り入れられている箇所が随所に出てくる。(後略)」

曲は音の漂う前半部とリズムの戦慄した後半部に分けられるが、どちらも五・七・五・七・七のリズムと半音階的な主題が執拗に繰り返される。

この曲には、「原典版」、「改作版」、桑原康雄氏の依頼による「アンサンブル版」、帰山氏の許可を得て当時の名大の指揮者池谷氏によってアンサンブル版を元にギターが加えられた「再改訂版」、マンドラアルトを加えオーケストレーションにも手が加えられた酒井国作氏による「平成版」、同じく酒井国作氏による「21世紀版」が存在する。

(粂内)




[Mandolin Works,1974.1979,1981,1984,2002] [top page]

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