管弦楽組曲第3番
提供:酒井国作マンドリン作品解説集
編成 | 演奏時間 |
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Mn1 Mn2 Ma Mc Gt Cb | ?分 |
演奏日時 | 備考 | 演奏団体 |
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2008.3 | 初演 | ○○大学 |
管弦楽組曲第3番
《管弦楽組曲第3番》は、2曲目のアリアが「G線上のアリア」として知られており、バッハの4つある管弦楽組曲の中でも有名な作品です。
当時、流行していたフランス生まれの組曲形式をとっており、序曲、アリアの後にガボット、ブーレ、ジーグの舞曲が続きます。
1 Ouverture(序曲)
華やかで祝祭的な気分が溢れ、中間部はきびきびとした速い動きを持つフーガになります。
2 Air(アリア)
息の長いすべての人の心を落ち着かせるメロディーを持つこの曲が「G線上のアリア」と呼ばれるのは、ウィルヘルミという人がヴァイオリン独奏版に編曲した際にヴァイオリンのG線(いちばん低い弦)だけを使ったためで、現在はいろいろなアレンジで演奏されています。
3 Gavotte(ガヴォット)
ガヴォットとはミディアム・テンポの舞曲で、4分の4拍子または2分の2拍子で書かれ、小節の半ばから始まります。バッハの作曲したガヴォットの中でも最も親しまれている曲の一つで、宮廷の式典を彷彿とさせるような高貴な雰囲気を持ちます。
4 Bourrée(ブーレ)
ブーレとは速いテンポの2拍子の舞曲です。本曲のブーレでもきびきびとした音の動きが特徴的です。
5 Gigue(ジーグ)
速いテンポの舞曲で、アイルランドで今日でも奏される舞曲ジグ(jig)に由来するといわれています。6/8のリズムが流れるように続き、最後は華やかな音(原曲ではトランペット)を交えて明るく結ばれます。
(MTC Ensemble 2020 Winter Concertのパンフレットより転載)