「そして、僕は、風になる」の版間の差分
提供:酒井国作マンドリン作品解説集
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[https://youtu.be/uS9mXtBvlcc ギターマンドリン合奏団 "meets"] | |||
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2019年9月4日 (水) 23:55時点における版
解説
"meets"の皆様とは,合奏団結成当時からの長いお付き合いをさせていただいています。そこで,結成20周年を迎えたときに,何か記念になる曲を書きたいと思い,今回の作曲に至りました。
副題の「バガテル」というのは,本来は「とるにたらない,つまらないもの」という意味ですが,ベートーヴェンはピアノの小品に好んでこのタイトルを用いていたようです。人生は日々の「とるにたらない」出来事の積み重ねでできていますが,一見「つまらない」日常も少しずつ成長したり,あるいは突然に「大切な思い出」に変わったりします。
作家としては,あまり野心を持たずに書きました。タイトルの「そして、僕は、風になる」というのは,風のように透明な存在として,それでも何かの役に立ちたい,見守っていたいという,自分勝手な小さな願いを表しています。お聞きいただいたみなさんの,心の中の邪魔にならないところに,小さな「思い出」としておいていただけたら幸いです。
最後になりましたが,私をマンドリンの世界へいざなってくれたN先輩と,新曲を楽しみにしていらっしゃった"meets"のマンドラ奏者のひろこさんが昨年相次いでご逝去されました。ご冥福をお祈りし,この曲をお二人に捧げたいと思います。
(作曲者より許可を得て転載)