「小さな記憶3」の版間の差分
提供:酒井国作マンドリン作品解説集
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
19行目: | 19行目: | ||
==小さな記憶3 (オーボエ色の夜明けのかけら)(2009/2010)== | ==小さな記憶3 (オーボエ色の夜明けのかけら)(2009/2010)== | ||
この作品はもともと「オーボエ色の夜明けのかけら」と名付けられた、ソロオーボエとマンドリンオーケストラのための作品であった。2009年にドイツ在住のマンドリニスト、内藤閒喜氏の呼びかけで実現した、東京ツプフアンサンブル(TZE)、Camerata Chordophonia Coloniensis(CCC)、Zupforchester Luzern(ZOL)の合同演奏会のプログラムの1つとして演奏するために同氏によって委嘱されたもので、2009年6月に作曲者自身の指揮、Edwin Küttel氏のオーボエでスイスのシュタンスで初演された。<br/> | この作品はもともと「オーボエ色の夜明けのかけら」と名付けられた、ソロオーボエとマンドリンオーケストラのための作品であった。2009年にドイツ在住のマンドリニスト、内藤閒喜氏の呼びかけで実現した、東京ツプフアンサンブル(TZE)、Camerata Chordophonia Coloniensis(CCC)、Zupforchester Luzern(ZOL)の合同演奏会のプログラムの1つとして演奏するために同氏によって委嘱されたもので、2009年6月に作曲者自身の指揮、Edwin Küttel氏のオーボエでスイスのシュタンスで初演された。<br/> | ||
初演に先立って、同年の5月にTZEとCCCのメンバーのみで、ソロをフルートに変更してKristina Behner氏の演奏によりケルンで演奏されている。この時は「オーボエ色の夜明けのかけら(Fragment einer oboe-farbigen Morgendämmerung)」というタイトルのままであった。その後、ソロがフルートで演奏される方が演奏機会が多いという事情などもあり、Loosmann社から出版される際に、「小さな記憶」シリーズの1曲として「小さな記憶Ⅲ」と改題された。 | 初演に先立って、同年の5月にTZEとCCCのメンバーのみで、ソロをフルートに変更してKristina Behner氏の演奏によりケルンで演奏されている。この時は「オーボエ色の夜明けのかけら(Fragment einer oboe-farbigen Morgendämmerung)」というタイトルのままであった。その後、ソロがフルートで演奏される方が演奏機会が多いという事情などもあり、Loosmann社から出版される際に、「小さな記憶」シリーズの1曲として「小さな記憶Ⅲ」と改題された。<br/> | ||
なお、「小さな記憶」は本来作曲者の子供時代の情景を描いた曲集のシリーズとして作曲されているが、このドイツ語訳 Kleine Erinnerung はドイツ語で「忘れられた請求書」という意味を持つようである。<br/> | |||
国内では、2014年に枚方マンドリンオーケストラが初めて演奏した他、2015年にはフルーティスト服部柚子氏を招いてMTCでも演奏されている。 | |||
==出版== | ==出版== |
2020年8月26日 (水) 10:35時点における版
編成 | 演奏時間 |
---|---|
(Fl.又はOb.) Mn1 Mn2 Ma Mc Gt Cb | 約7分 |
演奏日時 | 備考 | 演奏団体 |
---|---|---|
2009.6.6 | Konzert "mit spoettisch lachendem Mondo"「ルツェルンMO & CCC & TZE」 | |
2014.11.16 | 枚方マンドリンオーケストラ29回定演 | |
2015.12.6 | MTC Ensemble Winter Concert 2015 |
小さな記憶3 (オーボエ色の夜明けのかけら)(2009/2010)
この作品はもともと「オーボエ色の夜明けのかけら」と名付けられた、ソロオーボエとマンドリンオーケストラのための作品であった。2009年にドイツ在住のマンドリニスト、内藤閒喜氏の呼びかけで実現した、東京ツプフアンサンブル(TZE)、Camerata Chordophonia Coloniensis(CCC)、Zupforchester Luzern(ZOL)の合同演奏会のプログラムの1つとして演奏するために同氏によって委嘱されたもので、2009年6月に作曲者自身の指揮、Edwin Küttel氏のオーボエでスイスのシュタンスで初演された。
初演に先立って、同年の5月にTZEとCCCのメンバーのみで、ソロをフルートに変更してKristina Behner氏の演奏によりケルンで演奏されている。この時は「オーボエ色の夜明けのかけら(Fragment einer oboe-farbigen Morgendämmerung)」というタイトルのままであった。その後、ソロがフルートで演奏される方が演奏機会が多いという事情などもあり、Loosmann社から出版される際に、「小さな記憶」シリーズの1曲として「小さな記憶Ⅲ」と改題された。
なお、「小さな記憶」は本来作曲者の子供時代の情景を描いた曲集のシリーズとして作曲されているが、このドイツ語訳 Kleine Erinnerung はドイツ語で「忘れられた請求書」という意味を持つようである。
国内では、2014年に枚方マンドリンオーケストラが初めて演奏した他、2015年にはフルーティスト服部柚子氏を招いてMTCでも演奏されている。