小さな記憶3

提供:酒井国作マンドリン作品解説集
編成 演奏時間
(Fl.又はOb.) Mn1 Mn2 Ma Mc Gt Cb 約7分
演奏日時 備考 演奏団体
2009.5.30-31 Fl.版初演 Konzert "mit spoettisch lachendem Mondo"「CCC & TZE」:Köln
2009.6.6-7 初演 Zupfmusik-Konzert「ZOL & CCC & TZE」:Stans/Luzern
2010. TZE & Zupforchester Essingen
2014.11.16 枚方マンドリンオーケストラ29回定演
2015.12.6 MTC Ensemble Winter Concert 2015

小さな記憶3 (オーボエ色の夜明けのかけら)(2009/2010)

 この作品はもともと「オーボエ色の夜明けのかけら」と名付けられた、ソロオーボエとマンドリンオーケストラのための作品であった。2009年にドイツ在住のマンドリニスト、内藤閒喜氏の呼びかけで実現した、東京ツプフアンサンブル(TZE)、Camerata Chordophonia Coloniensis(CCC)、Zupforchester Luzern(ZOL)の合同演奏会のプログラムの1つとして演奏するために同氏によって委嘱されたもので、2009年6月に作曲者自身の指揮、Edwin Küttel氏のオーボエでスイスのシュタンスで初演された。
 初演に先立って、同年の5月にTZEとCCCのメンバーのみで、ソロをフルートに変更してKristina Behner氏の演奏によりケルンで演奏されている。この時は「オーボエ色の夜明けのかけら(Fragment einer oboe-farbigen Morgendämmerung)」というタイトルのままであった。その後、ソロがフルートで演奏される方が演奏機会が多いという事情などもあり「小さな記憶」シリーズの1曲として「小さな記憶Ⅲ」と改題された。
 なお、「小さな記憶」は本来作曲者の子供時代の情景を描いた曲集のシリーズとして作曲されているが、このドイツ語訳 Kleine Erinnerung はドイツ語で「忘れられた請求書」という意味を持つようである。
 国内では、2014年に枚方マンドリンオーケストラが初めて演奏した他、2015年にはフルーティスト服部柚子氏を招いてMTCでも演奏されている。

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