マンドリンオーケストラの為の「水影」

提供:酒井国作マンドリン作品解説集
編成 演奏時間
Mn1 Mn2 Ma Mc Gt Cb Syn 約12分
演奏日時 備考 演奏団体
1992. 初演 名古屋マンドリン合奏団(中国親善公演旅行)
1998.6.20 マンドリンオーケストラ・コンコルディア26回定演
2004.1.18 MTC演奏会

マンドリンオーケストラの為の「水影」(1992)

 日本的な旋律が全体を支配するこの曲は、暗い影、明るい影が交錯しながら、水影のごとく人間の心の内面を映し出していく。水影は見る角度により様々な形に見えるが、本曲で示される世界も同様に、聴く人の心に映し出される世界は誰一人同じものはない。透明な音で洗い流された心は、誰一人同じではない人間の内面を静かに映し出す。

(Make The Country Winter Concertパンフレットより転載)


 この曲は1992年,名古屋マンドリン合奏団(チルコロ・マンドリニスティコ・ナゴヤ)の中国親善公演旅行のために委嘱・作曲され,同親善公演に向けた「行ってきますコンサート」で,帰山栄治氏の指揮,同合奏団の演奏により初演されました。その後,同団の中国親善旅行の北京公演・南京公演で同氏の指揮により演奏されました。
 この公演旅行では,この曲の他にも中国民謡を編曲し,帰山氏の指揮により,南京民楽団や中国中央民族楽団と名古屋マンドリン合奏団との合同演奏がなされたほか,作曲者自身も指揮者として同行し,藤掛広幸氏の「パストラーレ・ファンタジー」などを指揮しました。

 なお,この曲は,名古屋マンドリン合奏団の委嘱により作曲された三部作(「風籟」・「光彩」・「水影」)の最終作にあたる作品です。

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