交響曲第5番Op.100第2楽章

提供:酒井国作マンドリン作品解説集

交響曲第5番Op.100第2楽章〔編曲〕

編成 演奏時間
Mn1 Mn2 Ma Mc Timp Perc Gt1 Gt2 ML Cb 約10分
演奏日時 備考 演奏団体
1986.5.13 初演 名大春演
2010.3.24 愛知淑徳高等学校・中学校第43回定期演奏会
2016.7.31 "meets" 第21回演奏会

ロシアの作曲家プロコフィエフは1944年第二次世界大戦の戦況が好転したモスクワで本曲を作曲し、翌年自らの指揮で初演しています。戦勝の国家的イベントの1つとして行われた演奏は、時代が故に規則的な伴奏に無機的な旋律が歓迎され、大好評だったようです。 本日演奏するのは、酒井氏によってマンドリンオーケストラ用に編曲された第2楽章です。 冒頭は1stマンドリンの刻みに乗って、2ndマンドリンが軽妙な主題を奏でます。その後、マンドラとマンドロンチェロが旋律を奏で、それにギターが加わって盛り上げていきます。終盤は、滑り落ちていくような音色を各パートが順番に演奏し、その後、徐々に高揚していくのですが、突然プツン!と断ち切られたように曲が終わります。

("meets" 第21回演奏会パンフレットより転載)

本曲の編曲は、通常のマンドリンオーケストラにマンドローネ、ティンパニ、パーカッションを加えた編成になっています。これは初演の演奏会の編成に合わせて楽譜が作成されたためですが、ティンパニ、パーカッションやマンドローネはなくても演奏可能です(パートの移動など少し工夫をすると良いと思います)。なお、本曲の編曲譜の後半にある、マンドリン系パートのスケール状の32分音符は、グリッサンドで演奏すると良いと思います。

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